里山の日常

餅つけば 腹が鳴るなり 年を越し

今年も総力を注いでの餅つき。参加者は、年々減って参りますね。子ども達は成長とともに都会へ出て行ったり、あるいは受験を控えていたり、高齢者はそれなりの理由で居なくなったり……。 それでも餅つきができることを喜ばねばなりませんね。使う餅...
里山の日常

柿干せば 膝が鳴るなり その親父

昨年米寿を迎えた私の父が、技術を後世に伝えねば、と久しぶりに干し柿を作りました。足がすくむほどの高きに登り、柿の実を一つ一つ摘み取り、ヘタを取り皮を剥きましたら、それを10個ずつ竹串にさし、ワラ縄で串5本を組み込みます。日当たりの良いとこ...
里山の日常

私はこの巣箱に何を託そうとしているのだろう

今朝、庭に巣箱を掛けた。野鳥学の世界では、巣箱を掛けるのは秋もしくは冬と決まっているらしい。実はこれまでにも二度試したことがある。一つは、冬。もう一つは秋にだった。しかし、これだけの数村を飛び回っているというのに、小鳥たちはすんなりと巣箱...
八女茶のこと

えり足に かかる木枯し 冬近し

表題の句は、中学生の頃に学級で「黒木町かるた」を作った際にうっかり採用されたものの先生からは「黒木町と関係ないジャン」と失笑を買った一句です。 さあ、茶畑にも秋が訪れましたね。ひと月近くも前のことになりますが、ご報告させて下さいまし...
里山の日常

夏に恋する野菜たち

6月上旬のことです。田植えをする田んぼの水の中を、「豊年エビ」がたくさん泳いでいました。 おたまじゃくしやミミズ、浮き草なら毎年見ているけどね 田植え完了後、お次はじゃがいもを収穫。早速じゃがバタに。こりゃぁ作ったモンしか味わ...
八女茶のこと

チャ・ツ・ミ!! 〜八十八夜にChat to Me〜

今年の茶は、文句なしにいい出来です。近隣では遅霜の被害を耳にしますが、当園の茶は無事にスクスク成長してくれています。そして本日(5月中旬)摘茶。例年は刈り取り機を使っていますが、今年は機械だけでなく、親類や都会に出ている妹たちを要請して「...
八女茶のこと

幾百の見果てぬ夢の如くなる 蕨抜き々き彼の日偲はゆ

茶摘みがようやく一段落し、ようやっと記事書きに取りかかっているところでございます。 茶の芽が順調に伸び始めた4月中旬、茶摘み前の作業に行きました。畑周りの草刈りと、茶の木に混じる雑草除去作業。何しろ無農薬の畑ですから、雑草も容赦無く...
里山の日常

筍のたえて静けき藪一路

筍はたくさん出る年とそうでない年が一年おきというのが通説。昨年はたくさん収穫できたので、今年は「裏年」です。確かに4月上旬、シーズンインになっても尚なかなか黄緑色の芽が見当たりませんでした。それでもようやく数本の初物をゲットしました。 ...
里山の日常

霜焼いて 柚刺したれる 手の果実

合原茶園には、かぼすと柚子の畑もあるのですが……、30年目ともなると手ごわいものです。と言うのは、これまで剪定を怠っていたから。脚立でも届かないほど長〜く高〜く伸びた先端を剪定しますが、本当に高い。太い。そして鋭い。トゲちゃん。これ剪定作...
里山の日常

山の端に 階打ち込みて 冬往きぬ

2月は農家にとってシーズン・オフ。先日使ったチェンソーの切れ味が落ちていたので、本日はお日様もご機嫌なこともあって目立てをすることに。最近は、素人でも目立てができるよう、ホームセンターには様々な道具やキットが揃っています。また、午前中には...
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