里山の日常

乾き砂子 鳥が寝ぐらに 乳薫る

ニオイヒバの株の中に鳥の巣が。生き物の気配は無いのですが、鳥の育児の跡にふと私自身の子育て時代が蘇りました。子供達はとうに旅立ってしまいましたので、遠い日の記憶。宿主は頰白ほおじろかな。それとも四十雀しじゅうからでしょうか……巣を見ると、...
里山の日常

梅摘みて 転がる先に 夏来たる

茶摘みに田植えも終わりました。6月も終わりに差し掛かり、次の楽しみが訪れています。楽しみと言うより、年中行事と言った方がふさわしいかもしれませんね。何かと申しますと、梅とラッキョウの収穫です。 最近の子たちが苦手とする食べ物の代表格...
里山の日常

真夏の夜の夢ごとに 誰も酔いしれ恋する

茶づくり以外の農業に関しては、ようよう手習いを抜けたくらいの私ですが、それでも年ごとに腕を上げておりますよ! 「玉ねぎ」は昨年より早く植えたし、連作を避けたので大玉混じりでした。「じゃがいも」は昨年からすると倍増です。 ...
里山の日常

初ほたる、今年は早い!

子供の頃から、我が家周辺では、 蛍が見られるのは、5月25日あたりからと思っていました。ずーっとそうでしたから。 ところが、昨夜近所への連絡の役目があり外へ出てみると、なんと蛍が数匹飛んでいるのですね。5月14日。例年からするとかな...
八女茶のこと

2023年も新茶ができました

今年は天候に恵まれ、特に良い芽が伸びていました。私なりに例年以上に手入れをがんばったという自負もありますけど。妹二人が福岡方面から手伝いに来てくれ、親戚も2人来てくれ、晴天、薫風香る中、無事に摘茶作業を終えました。いつものように、地元茶工...
八女茶のこと

幼子のひよめきの如く柔らしき 全国品評の茶を摘む

幼馴染みの茶が今年も地元八女茶の代表として出品されるというので、早朝より摘茶に参加しました。コロナ渦の状況も刻々と変わって参りましたが、お茶を前にマスクを着け、お茶に触れる前には手を消毒するなど、徹底しています。伝統本玉露というカテゴリー...
里山の日常

春が、来た

春を感じるのは、風だったり花だったり、舌だったり……というわけで、今年も筍やタラの芽を食する喜びを味わっています。世話をしたつもりはないチューリップがいつの間にか顔を出し、畑の端から春を喜ぶかのように咲いています。好天が続くので、夏に向け...
八女茶のこと

お茶の施肥作業

みなさん、お元気ですか? 少しずつ寒さが和らぎ春のつぼみが綻び始めました。花粉症で大変! という方も多いのではないでしょうか? さて、今回は珍しくお茶関係の記事です(笑)。合原茶園では先日、春に先駆けて畑の施肥作業を行いましたー! ...
里山の日常

梅咲きて ささめ霜舞ふ むくろかな

霜が降りた朝です。しだれ梅の花がいくつか開き始めています。と、ふと目を落とすと、鳥の死骸発見。まだ目が開いていて、あまり時間は経過していない様子。近づいてみると見かけたことのない鳥のようです。頭部に赤い模様があるので、ケラ(キツツキの類)...
里山の日常

霜おける錠鳴りて鳥は瞳伏す 十年(ととせ)に一度の大雪と言ふ

予報の通り、確かに大雪が降りました。寒さが平気なはずの鶏たちも戸惑っています。いつもなら扉を早く開けよと夜明けからせがむのですが、今朝は扉が開いても外へ踏み出せずにいます。鶏小屋の中を覗いてみると、あれまあ、殻のない卵が産み落とされたまま...
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