梅干し

梅干し 里山の日常

今年初めて梅干し作りに挑戦した。できあがりは上々。

塩分を少なめにしたかったけれど、母のアドバイスにより10%にしてみた。

隣のおばさまは11%にしたとおっしゃっていた。1%の違いが吉と出るか凶と出るか、不安だった。けれども塩漬けの段階で、カビも生えずに、たくさんの梅酢を放出してくれた。

もともと梅が完熟だったのが功を奏したのだろう。そんなに塩辛くなく、ほどよい酸っぱさの梅干しになった。

塩漬け、三日三晩の天日干し、シソもみ、瓶詰めと、昔のやり方をそのまままねしただけなのに、ばっちり出来た。嬉しい。

昔から伝わるやり方は再現性が高いことを痛感。確かにそうだろう。そうでなければ長年しかも万人の食べ物にならないから。

母が言う。『市販の甘ったるい梅干しは、きっと保存料が入っているよ。で、なければあんなにカビも生えずに日持ちするわけない』って。塩や砂糖は古代から人々のあこがれの食べ物。食べ物の保存にはかかせないから人々が欲しがったんだ。

梅干しを作りながら、古代から現代までを生き抜いてきた人々の知恵を思う。

10%の梅干しを知人8人に3個ずつ配って味見してもらった。お世辞でも「美味しかった。」と言われたら嬉しい。でもたった3個の梅干しがいとおしかった。手放すのも惜しいくらいな気持ちになった。

たかが梅干しを作って配るだけでも自分の中にドラマが生まれた。

田舎暮らしはドラマティック!!。

梅干し

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