里山の日常

八女茶のこと

えり足に かかる木枯し 冬近し

表題の句は、中学生の頃に学級で「黒木町かるた」を作った際にうっかり採用されたものの先生からは「黒木町と関係ないジャン」と失笑を買った一句です。 さあ、茶畑にも秋が訪れましたね。ひと月近くも前のことになりますが、ご報告させて下さいまし...
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夏に恋する野菜たち

6月上旬のことです。田植えをする田んぼの水の中を、「豊年エビ」がたくさん泳いでいました。 おたまじゃくしやミミズ、浮き草なら毎年見ているけどね 田植え完了後、お次はじゃがいもを収穫。早速じゃがバタに。こりゃぁ作ったモンしか味わ...
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筍のたえて静けき藪一路

筍はたくさん出る年とそうでない年が一年おきというのが通説。昨年はたくさん収穫できたので、今年は「裏年」です。確かに4月上旬、シーズンインになっても尚なかなか黄緑色の芽が見当たりませんでした。それでもようやく数本の初物をゲットしました。 ...
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霜焼いて 柚刺したれる 手の果実

合原茶園には、かぼすと柚子の畑もあるのですが……、30年目ともなると手ごわいものです。と言うのは、これまで剪定を怠っていたから。脚立でも届かないほど長〜く高〜く伸びた先端を剪定しますが、本当に高い。太い。そして鋭い。トゲちゃん。これ剪定作...
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山の端に 階打ち込みて 冬往きぬ

2月は農家にとってシーズン・オフ。先日使ったチェンソーの切れ味が落ちていたので、本日はお日様もご機嫌なこともあって目立てをすることに。最近は、素人でも目立てができるよう、ホームセンターには様々な道具やキットが揃っています。また、午前中には...
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庭鳥の 氷突きたる 音がする

寒さに気合が入ってくると、村は氷点下まで冷え込むこともしばしば。お家から出てきた鶏さんは、水が飲めないので困り顔をしてらっしゃいます。畑の春菊さんは霜をかぶり。用水路の橋の上に置かれた融雪剤……いつの間に。集落長のスピード感ある仕事ぶりで...
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移りゆく年と人を見つめて

この冬に見た村の風物をちょっとまとめましょう。 まずは、年の瀬の「餅つき」。我が家では蒸した餅米を臼うすに放り、杵きねでつき上げていきます。 蒸し器 餅つきでは一人一人が職人。 餅は大小様々な丸...
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しめ縄に 明日への希望 ねじ込んで 皆で掛けよう お宮の柱

私共の集落では、毎年12月8日に座祭りが行われます。50年、100年ーいえ、もっと昔から連綿と続いてきた村の鎮守の祭りです。 ねじねじ ぱらぱら 全戸から村人が集合して朝からしめ縄をない、幟のぼり旗を立て、神...
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車辺に秋去かむ今日てふてふは まろび逢ひして何をか待つらむ    

昨年友人がくれた椎茸のホダ木。暑い夏場は枯れたような姿を晒していましたが、気温が下がってきますと、生き返ったように椎茸が生えてきました。もう一枚の写真は、車上でデート中のヒョウモンチョウ。私にもこんな青春がありました。爽やかな秋空...
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秋を振り返って

田植えから今日までを自らの力でやり遂げたという実感に満ちつつ、稲を刈り進めた収穫の日々でございました。台風襲来、悪天候といった自然災害を受けずにいられたツキもあって、安堵。稲作1年目はまずまずで終了でございます。 小さな田んぼでござ...
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