柿干せば 膝が鳴るなり その親父

藁縄を結う男 里山の日常

昨年米寿を迎えた私の父が、技術を後世に伝えねば、と久しぶりに干し柿を作りました。足がすくむほどの高きに登り、柿の実を一つ一つ摘み取り、ヘタを取り皮を剥きましたら、それを10個ずつ竹串にさし、ワラ縄で串5本を組み込みます。日当たりの良いところでひと月ほど干したら完成です。

とは言うものの、やはり言うは易し、横山やすし。木登りは命がけ、竹串作りは山中に入って竹を切るところから始めなくてはなりません。皮むきに使う道具も今となっては貴重なもので、ワラ縄を編むのにも技が必要。まさに一筋縄ではいかないのです。

それでもこの技術を後世に残したく、本年のチャレンジに至りました。

柿を剥く親子
軒先に吊るした数百個の柿

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