昨年は、竹林に入って、筍の芽をそれこそ目を凝らして探していたのですが、今年はそういう苦労は要りません。それくらいたくさん目を出している筍……今年は当たり年というわけです。
これを奥八女では「オモテの年」と言います。
ゴビーさんちでも筍を掘りますが、4月中旬に来てようやく初物を口にできました。と言いますのは、値段のいいうちには出荷することが先決で、手前共で食べるのは出荷時の買値が落ち着いてからなのです。農業や漁業生産者の都合は何処も同じでしょう。お茶でさえ、高級玉露や上級煎茶は商品向けなのです。
それでも、とれたてを口にできるという点だけは、生産者しか味わえないことです。その日に掘った筍をその日のうちに自宅前の畑にこしらえたかまどで、薪で茹でて夕食でいただきますと、これはさーいこうに美味しい物ですよ。
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